春だから

  • 2019.03.19 Tuesday
  • 08:48

 

馴染みの靴屋さんに行くと

「ご無沙汰しています。やっぱり春だから来てくれたんですか?」

「春だから?」

「新しい靴で新学期や新年度を迎えたいという方、意外と多いんですよ!」

 

そういう節目のようなものは、僕にはないので

久しく気にもしなかったけど、

ただ新しい世界へ行きたい気持ちだけはあった。

サッカー選手が移籍して、

新しいチームメートとプレイするような。

 

きっと真っ白な気持ちがほしかったんだと思う。

また一からスタートみたいな新鮮さ。

 

店員さんに上手く乗せられたわけではないけれど

仕事用とスニーカーを1足ずつ購入し、店を出る。

新しい世界を目指して。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

家を建てるときに これだけは・・・

  • 2019.02.19 Tuesday
  • 20:56

 

初めてお会いする方に

「打ち合わせは、お施主様のご自宅で行います。」

と言うのは、少々勇気が要ります。

設計事務所っぽくないかなと思って。

事務所にいて、「はい次の方〜」みたいな

奥から僕が出てくるイメージをお持ちの方もいらっしゃいますので。

 

どうして、ご自宅で打ち合わせを行うかというと、

自分達らしい家づくりの答えは、

お施主様の心の中と日々の生活状況にあると思うからです。

 

お施主様の暮らし型を拝見しながら、

どうして・・・なんです?素朴な疑問が湧き、

だからこうしたいのかと共感し、

こういうところが素敵ですよねいった第3者の気づきを交えながら、

同じ空気感に身を置く回数が増えてくると、

こうしたほうが喜ばれるかな、この方がこの方好みか・・

これぐらいの冒険は受け入れてくれそう等々

自然とわかるようになるからです。

 

例えば家事動線が短い方がいいという方もいらっしゃれば、

日々の暮らしにこんな感動が味わえるのならと

あえて不便な方を選ぶ方もいらっしゃいます。

 

家を建てる時にこれだけは絶対守らないと!ということは、ありません。

強いてあげるとすれば、

「住まい手の数だけ暮らし型があり、

条件はそれぞれ異なり、絶対的な型はない」

ということを忘れないことだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グランベリーの実がなる頃に

  • 2019.02.12 Tuesday
  • 07:51

 

昨夏に竣工したお家に寄りました。

初めての冬をご家族がどのようにお過ごしか知りたくて。

 

お家の中を奥様にご案内頂きながら

「床暖使い始めたら、下の子がここに寝るようになって・・・

娘は、友達とバレンタインチョコを作るって言っているんです。

絶対、キッチン汚れますよね・・・(笑)

夏はロフトに居た主人も最近は、

ここ(セカンドリビング)の方がいいみたいで・・・

義母もウオークインクローゼットが出来て、良くなったといっていましたよ。」

 

季節ごと、ご家族それぞれに心地いい場所を見つけ

楽しく過ごしている様子をお聞き出来て安堵しました。

これで良かったんだなぁと。

 

珈琲を頂きながら、お子様のお受験やいろいろなお話をお聞きしていた時、

ふと中庭を見ると、植栽が変わっている気がして、

「あれ、お庭を直されたのですか?」

「義母が、赤い実がなると感じいいからって、グランベリーを植えたんです。

あと、このあたりも変えて・・・」

 

ご家族と家の関係に

新しい楽しみが、また一つ増えたような気がして

「また寄りますね。グランベリーの実がなる頃に。」

とお伝えして帰路につきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コシノヒロコさん旧邸

  • 2019.01.29 Tuesday
  • 07:10

 

テレビや雑誌で紹介されるお家を見るときは

こういう家で過ごしたら、自分はいったいどんな人間になるだろうかと想像します。

 

コシノヒロコさん旧邸のKHギャラリー芦屋を見学しました。

安藤忠雄さんの設計で、1981年竣工、84年増築、

ギャラリーとして使うに当たり改築されていると思われますが、

建築当時や増築時の空間構成や意匠も残っています。

 

『住宅』(安藤忠雄著)の中で

「快適な生活からはどんなに離脱していたとしても、

安藤さんの建築空間はファッションデザイナーとしての私に必要なものでした。

冬には家の中でもスキーウエアで過ごさざるを得ない環境でしたが、

あの空間に身を置くことは、感性を研ぎ澄まし、デザインを生み出す活力でもあったのです。」

コシノヒロコさんは、おっしゃられています。

 

写真で見た時よりも実際の空間は、

大きすぎず小さすぎず、親近感を覚えるスケール感でした。

包み込むような安心感と静寂さがここにはあり、

そこに本能を刺激するかのように空から一筋の光が差し込んできます。

 

安藤さんの建築は、

コンクリート打ち放しによる表現方法のみに注目されがちですが

多様化する現代社会においても

心の奥底で人が住まいに求め続ける根源のようなものがここにあり、

これこそが安藤建築の魅力なんだと実感しました。

 

こういう家に住んだら、自分はどういう人間になれるのだろうか

想像を楽しみながら、帰路につきました。

 

 

KH GALLERY:http://www.kh-gallery.com/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある冬の朝

  • 2019.01.22 Tuesday
  • 07:08

 

土曜日の朝、北へ向かって自転車を漕ぐ。

御池、今出川、北大路と進むにつれて足の指先の冷え方は増し、

同時に空気も澄んでいくような気がする。

 

北山を越え、狐坂に差し掛かった時、

前方の高校生と同じように立ち漕ぎで超えていこうとするけれど、

途中であきらめ、自転車を押し、宝ヶ池経由で打ち合わせ先を目指す。

 

池の周りをスポーツクラブの男の子達が走り、

地元の人らしい方々が談笑しながら散歩していた。

近くにこういう場所があると、

もっと大らかな人間になれそうで少しうらやましく思う。

 

対岸に目をやると、池には山の稜線と国際会館が映っていた。

ピーンと張りつめた空気に包まれながら

岩倉は、やっぱり冬がいいんだなぁと思う。

市の中心部と比べると、夏は幾分涼しくて過ごしやすいけれど。

 

この心が澄んでいくような空気感を

大切に家に取り込めないかなぁと思いながら、再び自転車を漕ぐ。

訪問先のご家族を思い浮かべながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

年賀状だけの付き合いでも

  • 2019.01.08 Tuesday
  • 06:55

 

今年も年賀状だけの付き合いになるかもしれないけれど、

この時を大切にしています。

年賀状を書くときに、お世話になったあの日のことを

昨日のことのように思い出し

感謝の気持ちが湧いてくるからです。

久しくお会いしていないと

お返事を頂けなくなる方もいらっしゃり、

そのときを潮時とするように心掛けています。

 

今から15年ほど前でしょうか、

会社員時代にお家を建てさせていただいた方と

年賀状のやり取りがありました。

ある時、ご家族に御不幸があり、

それに対してお悔やみのお手紙を送った後、

年賀状が届かなくなりました。

自身に配慮が欠けていたのだろうかと

思い返すこともありましたが、

仕方がないと受け入れていました。

 

それから数年後の今年、

その方から年賀状が手元に届きました。

ご家族の仲睦まじい写真入りの年賀状。

 

当時の事を思いだしながら、

お家の住み心地を尋ね、自身の近況をつづる。

 

ただそれだけのことなのですが、

今年はいい年になりそうと期待が膨らみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冬至の日に

  • 2018.12.25 Tuesday
  • 11:12

 

冬至の日に 棟が上がりました。

ご家族の憩いの場となるような離れです。

 

棟上げを眺めていると、ご主人様が

2年半前ぐらいに、

家族にとって憩いの場を造れないかって考えて・・・

でも上手く進まなくって・・・

一旦計画が頓挫して・・・

昨夏に佐野さんとお会いして、

今日という日を迎えられて・・・

あの頃の事を思い出すと、

家族一人一人の言うことも

ずいぶん変わりました・・・」

 

棟上げを見ながら、

今までの足取りを確認するように

ぽつりぽつりとお話頂きました。

歓びをかみしめ、想像していた空間を自身の体で確かめながら。

「この感じなら、○○も出来るし、○○も出来る・・・!」

 

ご家族それぞれの想い、そして変わりゆく想いまでをも

受けとめられるおおらかさが、空間にあればと願いを込めて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

積み重ねてきた時間

  • 2018.12.11 Tuesday
  • 09:40

 

ベストアルバムが出ると、自然と手が伸びます。

SMAPさん、小田和正さん、

そしてコブクロさん。

 

ファンというわけではないけれど、

トップランナーの方々だから

知らない曲があっても気にならない。

聞いていると、あっという間に時が過ぎていく。

時には、その曲が流行っていた時の自分を思い出しながら。

 

20年間が、4枚にぎゅっと凝縮されている。

これがコブクロさんの20年間なんだ。

お二人が、スタッフの方やファンの方々と

積み重ねてきた時間なんだと思うと

さっきまでの悶々とした気分はすっかり消え

人生ってやっぱりいいなと

時間というものを、今を愛おしく思う。

 

特別な出来事が起こらなくても、

うれしいことや楽しいことが無くても

今日という一日は、

ちゃんと未来へ繋がっている。

いつの日か、「これが僕の人生です」と

胸張って言える日を目指して。

 

KOBUKURO ALL TIME BEST 1998-2018

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

心を整える

  • 2018.12.04 Tuesday
  • 07:05

 

意中の方と急に逢うことになったら

「心の準備が、まだできていないのに・・

あー失敗した。もっと・・・しておけば」

ドラマのワンシーンで見かけます。

 

家づくりが上手くいっていないと感じる時は、

出会いたい家にふさわしい心の準備が、

出来ていないだけかもしれません。

 

それは、叶えたい夢や浮かんでくる不安、

一つ一つの思いを見つめ、望みを明確にし、

出会いたい「自分達らしい家」に

ふさわしい心持ちを整えることです。

 

一つ一つの想いを整えていくうちに、

1年、2年と時が過ぎていくこともあります。

ご自身の予想よりも時間がかかると、

焦る方もいらっしゃいますが、

不安になる必要は、ありません。

「自分達らしい家」と対面するには

それだけの時間が必要だったというだけです。

 

そして、この心や形を整える時間こそが、「家づくり」です。

竣工すると、

この「家づくり」は、

かけがえのない思い出となり、共に生きていくことになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分がどうしたいのかわからない時は

  • 2018.11.20 Tuesday
  • 06:43

 

自分がどうしたいのかわからなくって

とお聞きすることがあります。

結論を出すのに情報量が多すぎて選べない方もいらっしゃいますし、

不安が先行して、本当の望みが覆い隠されている方もいらっしゃいます。

 

原因や解消の仕方は内容に応じて様々です。

近くしか見れてなかったら、遠くを見ることを、

考えすぎてわからなくなった方には、一息つくことを

その時の状況に応じて、視座や気分の転換をお勧めします。

 

ここでは、どうしてAという答えを出したんだったかな

今まで辿ってこられた道を少しずつ戻っていくと、

ご家族にとって大事にしたい価値観が見えてきます。

 

そもそもどうして家を建てようと思ったのか

原点まで遡ると、

本当に大切にしたかった想いや望みと出会い、

自信をもって、再び前を進めるようになる方もいらっしゃいます。

 

大切なのは、わからない時は無理に判断せず、

立ち止まり、振り返ることです。

気分が乗るまで結論を先延ばししてもいいですし、

この機会に今一度自分自身と向き合い、

時には家族で話し合うのもいいです。

検討を続けていれば、

ご家族にふさわしい答えが降ってくるような

迷いなく答えが出せる瞬間が訪れます。

 

そこはお任せしますと言われてもいいように

自分の答えは用意していますが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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