参道をゆく  鞍馬寺の巻

  • 2018.02.06 Tuesday
  • 11:53

 

立春の日の朝に 

何かに突き動かされるように鞍馬寺に行く。

参道の山道には雪がまだ残り

滑らないよう慎重に一歩ずつ進み境内に辿り着く。

 

彼方より吹いてくる冷たい風を

ほほに受けながら

遠くの山々を

じーっとただ眺める

 

空は青く

太陽の光が、

天より優しく降り注ぐ

いつもより身近に感じる

空と太陽、そして大地

 

大きなものより与えられていた日々の恵み

大きなものに守られていた安心感

それらは、

自分も大きなものたちの一部であることを

思い出させた。

 

先の事に追われる日常の中で

大切な何かを忘れているような

どこか落ち着かない

漠然と感じていた恐れは

いつの間にか、消えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

涼をもとめて 三十三間堂の巻

  • 2017.08.01 Tuesday
  • 07:43

 

涼をもとめて、どこへ行こうか と考えると、

なぜか三十三間堂が頭に浮かび、行きました。

炎天下でしたが、水辺の風の心地よさに惹かれ

四条から七条までは鴨川沿いを歩き

現地に到着した時には、汗だくでした。

 

やや暗めの堂内に入ると、

前列に風神雷神像、観音二十八部衆像、

その後ろの階段状に組まれた壇上に

1001体のご本尊(十一面千手千眼観世音)がいらっしゃいます。

世の中の安寧を願い、整然と並んでいる姿に一瞬で心奪われました。

 

周囲の人々の会話や見るペースを気にしながらも

一体一体のご本尊を眺め、時には祈りながら進んでいくと、

同じように見えるご本尊も表情や体形の微妙な違いに気が付くようになりました。

 

よりじっくり拝見しながら進むと、

外から聞こえる蝉しぐれとご本尊、

そして自分だけがいるという1つの世界に浸りました。

 

すると、いつの間にか汗も引き、

来るまでに背負っていた日常で溜まる余計な想いもなくなり、

身も心も軽くなっていました。

 

本当に求めていたのは、気温の涼しさではなく、

猛暑すら涼しく感じる雑念のない心持ちだったのかもしれません。

 

軒の水平線が美しい建物の背面に惹かれます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参道をゆく 番外編

  • 2017.06.20 Tuesday
  • 07:33

 

大神神社から長谷寺までウオーキングをする。

A4サイズの地図しかもっていないので、途中、道に迷うこともある。

スマホは持っていない中年・・・。

道行く人に聞くことも出来たが、自分の勘と国道を頼りに歩くことにする。

 

どこも同じように見える国道沿いの風景に退屈さを感じ、

どうして歩こうと思ったんだろうと悔んでいると、

所々で、田植えを終えた田んぼを見かける。

田んぼに張られた水と青々とした稲が風に吹かれている風景に癒されながら

顔を上げると、山々が在る。

開発で全てが新しく変わってしまったと思いがちな風景に、

いにしえから変わらない部分を見つけると、なぜかほっとする。

 

国道には歩道のない部分もあり、安全のため側道に外れると、

古民家が立ち並ぶ道に出た。これが伊勢街道・・?

確認しようもないので、これは、明治頃の建物、これは大正かな・・・

建築時期を考えながら進むと、神社もあった。

 

田んぼ、山、街道、民家、神社

国道で分断されているものたちを繋ぎ合わせると

開発前のこのあたりの生活風景が想像できた。

自分も生活者の一人として、

目の前の一つ一つのものを味わい愛でるようになると

後悔していた気分は、いつの間にか

歩いて良かったという幸福感へと変わっていました。

 

「自分の見方で、世界は変わる」と聞きますが

見えるものが、かわるんですね。きっと!

 

国道と田んぼ、そして山

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参道をゆく 長谷寺の巻

  • 2017.06.13 Tuesday
  • 07:36

 

神聖な空気感に浸りたい

 

そんな気分の時に「初瀬詣(はせもうで)」という言葉に出会いました。

長谷寺本尊十一面観音に参拝することで、

平安貴族の間で盛んになり、観音信仰も広まったという。

 

登廊の石段を1段ずつ上り、少しずつ変わりゆく景色を楽しみながら、本堂に到着しました。

 

特別拝観の受付では、左の手のひらに「塗香」を付けて頂き、両手をすり合わせた後、

「結縁の五色線」という五色の組紐で出来た数珠のようなものを手首に掛け、

修行僧気分で、慎重に奥へ進みました。

 

緊張感の漂う狭い空間に通された瞬間、10Mを超える観音様と対峙しました。

驚きと立っていることが申し訳なくなるような圧倒的な迫力を感じ、

膝間づいてお参りをしようとしゃがむと、

お御足に触れながら願いをするよう木札に書かれていました。

このような神聖な空間で、願い事なんて・・・

思いつかへんやろうと思いながらお御足をさすっていると、

あれもこれもと思い浮かび、心のままに願いを打ち明けました。

 

その後、御本尊十一面観音菩薩をお参りし「初瀬詣」を終えました。

大神神社より歩いて参拝した達成感、

願いを打ち明けた解放感

神聖な空気感に包まれた感動

さまざまな気持ちは、

「ただありがたい」という一つの気持ちとなりました。

 

山を見ながら、一休み・・・

 

長谷寺特別拝観:http://www.hasedera.or.jp/free/?id=518

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参道をゆく  大本山 狸谷山不動院の巻

  • 2017.04.04 Tuesday
  • 07:54

 

懸崖造りの本殿の写真を見たとき、

ここからは、どんな景色が見えるのか、

この場に立ったらどんな気分になるのか

そんな想いで参拝することにしました。

 

木立の間を切り開き、参拝者を導く階段を1段ずつ上っていく。

 

それは、トンネルの向こうにある

明るい何かを目指して歩く心境に近いものがありました。

 

200段以上の階段を登りきると、

光の降り注ぐ明るい開かれた場所へ辿りつきました。

太陽と地面とのエネルギーのやり取りを感じさせるような

澄みきった空気感がありました。

何かをここに建てる必要はなく

また何も建てさせない

このまま空けておくべき魅力があり、

しばらくの間、佇んでいました。

 

子供連れの一行の賑やかな笑い声で我に返り

崖地に建てられた本殿を参拝し、あとにしました。

  

 

タヌキさんが 迎えてくれます!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参道をゆく 厳島神社

  • 2016.09.13 Tuesday
  • 11:40
済んだ空気が好きで、
休日は、自然の中や神社に出掛ける事が多くなります。
いつかは見てみたいと思っていた厳島神社に
思いきって行ってきました。

平清盛によって再建された後、
これまでにも数回にわたり改修しながら
守られてきた姿。

実際、目の当たりにすると
その美しさと
1日、1日少しずつ変わっていく
潮の満ち引きによる無常感に魅了され、
時が経つのを忘れます。

何かに引き寄せられるように
何かを求めるように
昼・夜そして朝、
何度も訪れ、ただただ手を合わせました。



今週もお互い素晴らしい一週間になるといいですね!





参道をゆく 日吉大社の巻

  • 2016.03.08 Tuesday
  • 08:08

滋賀県にある日吉大社に行きました。

もともとは、日吉造と呼ばれる建築を見るのが目的でしたが、
着いて境内を流れる水の音を聞くと、
別世界にたどり着いたような気分になり
目的も忘れ、景色を楽しみながら、一足ずつ進みます。

西本宮に入ると・・・

山々を背に拝殿、本殿が一列に並び

静寂な空気感の中、水の音が聞こえ

御祈祷を待つ笑顔の人達・・・

そこにある全てを包み込むような温かい空気感に魅了され、
立ちつくしていた時、忘れていた事を思い出させてくれました。

それは、

山、石、植物、建物、そして人間である自分も
それぞれは同志で、自然、宇宙の一部なんだという事でした。
その気付きは、大きなものに包まれた安心感のようなものを
僕に与えてくれました。



日吉山王大神第一の使が神猿さんです。

今年は申年ということもあり、参拝者が増えているそうです。

「見ず聞かず言わざる」
 三つのさるよりも
 思わざるこそ
 まさるなりけり     
                「日吉大社と神猿」より































 

参道をゆく 法隆寺の巻

  • 2016.01.19 Tuesday
  • 09:28

「法隆寺、すごい良かったよ!中は入っていないけど!」
とお正月に兄から聞きました。

僕は法隆寺に行った事がなく、
どう良かったのかが気になって仕方なくなり、
先週末の土曜日に行きました。

有名な西院伽藍は、南北軸上に中門、大講堂を配し、
その軸線上の両脇に五重塔、金堂を配し、周囲を回廊で囲んでいます。

大講堂へ続く道に立った時、
それぞれの建物の完璧な配置と
回廊で囲まれた広さのバランスが醸し出す
神々しいともいえる空気感がそこにあり、
自然と襟を正すような気持ちにさせられました。

僧侶になった気分で、
回廊をぐるぐる廻りながら、
ひとつひとつの建物を巡ると、
回廊の長さ、建物それぞれの距離感も絶妙で、
祈りをささげる際の心持ちを整えるにはちょうどいい距離感で、
「ただ祈るため」といった当時の純粋な信仰心に触れたような気がしました。



左:五重塔  中:大講堂  右:金堂
































参道をゆく 元伊勢籠神社の巻

  • 2015.08.18 Tuesday
  • 08:07

 

今は、西北の方角が良いみたいと言われ、
天橋立の元伊勢籠神社を参拝する事にしました。

天橋立観光協会によると、
日本三景の一つとして名高い天橋立は、
もともと籠神社の参道として発祥したもので、
古来より天と地、神と人とを結ぶ架け橋として信じられていたそうで、
4キロ続く松林に挟まれた参道を1歩ずつ進みました。 

途中、自転車に乗った家族連れや早足の観光客に追い抜かれても、
不思議と気になりません。

疲れたら立ち止まって、海を見る

海からの爽やかな風に癒されたら、再び腰を上げる。

「人は人、自分は自分

あなたのペースでいいんだよ」

そんな言葉を天から頂いたような気がしました。

その後、籠神社、さらに奥宮真名井神社を有難く参拝し、
家路につきました。

天橋立観光協会:http://www.amanohashidate.jp/powerspot/

 

















大人の寄り道

  • 2015.06.23 Tuesday
  • 08:03

曇り空の昼間、打ち合わせが予定より早く終わりました。

まっすぐ帰って、溜まっている仕事に
手をつけた方がいいのはわかっていますが・・・

せっかくここまで来たのだから、
未開の地を散策してみたいという気持が勝ち、
藤森神社の紫陽花苑に寄りました。

成人男性の肩の高さほどまで伸びた紫陽花に挟まれた小路を
クネクネ歩きながら、時折咲いた紫陽花を見つけて楽しみます。
まだ紫陽花が咲き誇るといった感じではありませんでしたが、
青々した葉と古建築とのコントラストが美しく、
小雨が降り出しましたが、時を忘れて見とれてしまいました。

しとしと雨降る季節に辛抱強く咲く紫陽花の姿を見ると、
自分もがんばらないとねという気持にさせられ、後にしました。



大将軍社(藤森神社内)と紫陽花
平安遷都の際、都の四方に大将軍社が祀られ
そのうちの南方の守護神として祀られた社です。
現在の社は、室町時代1438年の造営で
1間社流れ造り、こけら葺きの建物です。























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